ウェブデザインに関するおすすめ資格7選【独学ウェブデザイナー必見】
以前に比べてデザインの重要性、必要性を感じている方が多くなってきているのではないでしょうか。ウェブサイトのUI(ユーザーインターフェース)も昔に比べてデザインに凝ったものが増えたように感じます。(もちろんウェブサイトのUIに限らず、お菓子のパッケージなどのデザインも同様です。)
会社に勤めてデザイナーをしている人も、個人でウェブサイトやアプリを作っている人も、体系的にデザインに関する知識・スキルを学べている人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、満遍なく体系的に知識・スキルをつけることができる資格検定について、おすすめを7つご紹介したいと思います。特にデザインといってもウェブ寄りの資格をまとめています。
ウェブデザイナーになりたい学生や就職活動中の方にも、ウェブデザインを学習するきっかけとなれば思います。
※2017年5月時点の情報を掲載します。
【カラー系の検定】
色彩検定
色彩検定は文字通り色の活用能力を検定します。文部科学省後援の検定です。デザイン関連の試験といわれたら一番に思いつく人も多いくらい、知名度の高い資格ではないでしょうか。
満遍なく色に関する知識を習得することができますが、それを表すように様々な分野の方から受験されているようです。レベルは3級、2級、1級があります。
【主催団体】:色彩検定協会
【キーワード】:色彩心理、色彩調和、配色イメージ、ビジュアルデザインと色彩
3級 | 2級 | 1級 | |
---|---|---|---|
実施時期 | 夏期(6月) 冬期(11月) |
夏期(6月) 冬期(11月) |
冬期のみ 1次試験(11月) 2次試験(12月) |
試験方式 | マークシート方式 | マークシート方式 (一部記述式) |
1次:マークシート方式(一部記述式) 2次:記述式(一部実技) |
検定料 | 7,000円 | 10,000円 | 15,000円 |
試験時間 | 70分 | 80分 | 1次 : 90分 2次 : 90分 |
合格ライン | 満点の70%前後 | ||
合格率 2016年度 |
75.25% | 62.84% | 29.77% |
カラーコーディネーター検定試験
カラーコーディネーター検定試験は色彩検定と同様に色の活用能力を検定しますが、よりビジネス活用向けで特定分野を意識した検定内容となっています。レベルは3級、2級、1級がありますが、特に1級は3つの分野に分かれており、ファッション色彩(第一分野)、商品色彩(第二分野)、環境色彩(第三分野)となっています。
主催団体は日商簿記検定試験を主催していることでも有名な東京商工会議所です。
【主催団体】:東京商工会議所
【キーワード】:配色と色彩調和、ファッション色彩、商品色彩、環境色彩
3級 | 2級 | 1級 (第一分野) |
1級 (第二分野) |
1級 (第三分野) |
|
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実施時期 | 夏期(6月) 冬期(12月) |
夏期(6月) 冬期(12月) |
冬期のみ(12月) | ||
試験方式 | マークシート方式 | マークシート方式 | マークシート方式および論述問題 | ||
検定料 | 5,250円 | 7,340円 | 9,440円 | ||
試験時間 | 2時間 | 2時間 | 2時間30分 | ||
合格ライン | 100点満点とし、70点以上 | ||||
合格率 2016年度 (第41回) |
54.9% | 46.5% | 34.9% | 24.9% | 9.9% |
カラーデザイン検定
カラーデザイン検定は、既にご紹介した色彩検定、カラーコーディネーター検定試験に比べると歴史の浅い検定ではあります。 「実務に強い「色の戦略家」を育成するカラーデザイン検定」と公式サイトでは謳われています。 学んだ内容が即座に現場で応用可能となるような試験内容となっているようです。
【主催団体】:国際カラーデザイン協会
【キーワード】:素材と色彩、グラフィカル表現、色彩調査の手法、カラープロモーション
3級 | 2級 | 1級 | |
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実施時期 | 夏期(7月) 冬期(1月) |
夏期(7月) 冬期(1月) |
夏期(7月) |
試験方式 | マークシート方式 | マークシート方式 | マークシート方式 & 記述式 |
検定料 | 7,000円 | 8,000円 | 14,000円 |
試験時間 | 60分 | 80分 | 理論:60分、実技:120分 |
合格ライン | 満点の70%前後 | ||
合格率 | - | - | - |
【ウェブデザイン全般知識系の検定】
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、合格するとウェブデザイン技能士の資格を取得できます。ウェブデザイン技能士はウェブ業界で唯一の国家資格となっています。
レベルは3級から1級までありますが、どのレベルでも実技があり実戦的です。
なお、2級、1級は受験する際に一定の条件をクリアする必要があるので興味ある方は公式サイトをチェックしてみてください。
国家資格を取得する検定らしく、すこしホームページにお堅い印象を受けます。
【主催団体】:インターネットスキル認定普及協会
【キーワード】:インターネット概論、ウェブデザインコーディング技術 、インフォメーションデザイン、ウェブサイト設計・運用・管理技術
3級 | 2級 | 1級 | |
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実施時期 | 2、3、5、8、11月 | 2、3、5、8、11月 | 11月(学科)、2月(実技) |
試験方式 | マーク方式 & 実技 | マーク方式 & 実技 | 1マーク方式 & 実技 & ペーパー実技 |
検定料 | 学科: 5,000円 実技: 5,000円 (35歳以上)、3,000円(35歳未満) |
学科: 6,000円 実技: 12,500円(35歳以上)、7,000円(35歳未満) |
学科: 7,000円、 実技: 25,000円 |
試験時間 | 学科45分、実技60分 | 学科60分、実技120分 | 学科90分、実技180分、 ペーパー実技60分 |
合格ライン | 学科、実技ともに満点の70% | ||
合格率 | 60-70% | 40-50% | 10-20% |
※実施時期、実施予定地域は年度によって異なるようなので受験する際は公式サイトを必ずチェックしてください。
Web検定 Webデザイナー
受験者数がまだまだ少ない検定試験ではありますが、学習内容はとても魅力的です。 試験で扱う学習範囲が広く、検定に合格すればウェブデザインの一般知識を備えているといっても良いでしょう。
【主催団体】:社団法人 全日本能率連盟 【キーワード】:Webサイトの企画・設計、素材とデザイン、フロントエンド制作、サーバーサイドプログラミング
実施時期 | 年末年始を除く毎日 |
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試験方式 | CBT方式 コンピュータ画面に表示される問題に 解答する試験方式 |
検定料 | 10,000円 |
試験時間 | 90分 |
合格ライン | 正解率70%以上 |
合格率 | 累計53.7% |
Webデザイナー検定
デザインとグラフィックの総合情報誌で有名なMdN公認の検定です。
各種Webサイトのデザインに関して、コンセプトメイキングから制作、運用についての知識や技術が求められます。
個人の感想ですが、ホームページのデザインに改善の余地ありと感じてしまうところが残念なところ。
【主催団体】:CG-ARTS協会 【キーワード】:コンセプトメイキング、インターフェースとナビゲーション、Webサイトを実現する技術、知的財産権
ベーシック | エキスパート | |
---|---|---|
実施時期 | 7、11月 | |
試験方式 | マークシート方式 | |
検定料 | 5,500円 | 6,600円 |
試験時間 | 60分 | 80分 |
合格ライン | 得点率70%以上 | |
合格率 (平成28年度後期) |
64.0% | 27.2% |
【コーディング系の検定】
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は主にコーディング知識が問われる試験となっています。
試験目的としてはWebサイト制作のデザイン能力および、Webページのコーディング能力を認定することのようです。
レベルはエキスパートとスタンダードの2つがあります。合格率についてですが、80%を超えており勉強をしっかりすれば合格できそうです。
学習プランモデルや公式テキスト、問題集を用意しており、学習のしやすさも合格率が高い理由かもしれません。
【主催団体】:サーティファイ 【キーワード】:HTMLコーディング、CSSコーディング
スタンダード | エキスパート | |
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実施時期 | 3、9月 | |
試験方式 | 実技 | 多肢選択形式 & 実技 |
検定料 | 5,700円 | 7,300円 |
試験時間 | 実技:70分 | 知識問題:20分、実技:110分 |
合格ライン | 得点率65%以上 | |
合格率 (平成27年度平均) |
86.9% |
まとめ
今回はウェブデザインに関するおすすめ資格を7つ紹介しました。ウェブデザインについての体系的な知識・スキルをつけるために、受験を検討してみてはいかがでしょうか。