iPhoneのバッテリー劣化に伴いパフォーマンスを低下させていた件について

ここ数日iPhoneがバッテリー低下に伴い意図的に速度を低下させていた事がわかり、批判的な記事・コメントをよく目にするようになった。そしてついにAppleが謝罪、バッテリー交換費用を値下げするという発表をした。

iPhoneのバッテリーとパフォーマンスについて、お客様にお伝えしたいこと

何よりもまずお伝えしたいのは、お客様による製品の買い替えを促すために、私たちが意図的にApple製品の寿命を縮めたり、お客様の体験が損なわれるようにしたことはこれまでに一度もなく、今後も決してないということです。

 さらにバッテリーについて以下の記事も公開している

iPhone のバッテリーとパフォーマンス 

シンプルで使い勝手のよいユーザ体験を提供する — これが iPhone に対する Apple の基本的な姿勢です。 

「お客様の体験」「ユーザ体験」つまりUXです。UXを損なわないために、高めるために行ったAppleの対応が必ずしも適切でなかったことから今回の問題が発生しました。ハードウェア周りのことはあまり知識がありませんが、Appleにとってユーザーが突然のシャットダウンを受けてしまうということは最大に避けなければならないことであった。そしてそれを防ぐためにバッテリー劣化に伴い、性能を下げるということは合理的判断であったのだと思う。

ただ、当然消費者心理として、この対応はAppleが買い替えを促進するために行っていると解釈されても仕方がないと思う。

ただこの報道を受けてSamsungとLGは

qetic.jp

このような発表を行い、バッテリー劣化に伴い性能を下げる必要がないようにとれる発表をしており、さらにAppleの印象は悪くなった。

おそらく、パフォーマンスを下げない選択をすれば突然のシャットダウンという事象は発生しうる事はあるのではあろうが。

ともかく、筆者としてはハードウェアメーカーとしてパフォーマンスを下げる下げないはそれぞれの選択に任せるもので、更にいうと選択できるのはユーザー(シャットダウンを許容するか、パフォオーマンスの低下を許容するか)であったほうがいいのでは?と思う。

ともかくパフォーマンス低下を”公にせず行っていた”ため、今回結果的に最低のUXを提供することとなった。ユーザーに情報を提供し、情報の非対称性をなるべく減らすということが重要だということが改めてわかった。これが最終的にはUXを高めわれることがあるのが(もちろん知らなくて良いことはたくさんあるが)

ただ今回これを記事にしたのは、バッテリー劣化にどう対応するのが正解か?というわけではない。

こういったUXをどのようにデザインしていくべきかと言うのを話し合う場のサイトがあればいいなと思い、それを作り、リリースしたからだ。

yyux.jp

このサイト、yyUX(ワイワイユーエックス)はUXのレビューサイトです。UXレビューを通して、世の中のUXがもっと良くなればなと思っています。